系列(演劇)東京研修レポート
2024年3月12日 15時45分令和6年3月2日(土)
外部参加事業(東京研修)
芸術・表現系列(演劇)2年次生
3月2日(土)、系列(演劇)2年次生12名で「東京研修」に行ってまいりました。
コロナ禍の影響で、なかなか実施できておりませんでしたが、今年度ようやく実施することができました。
始発の特急ひたちでいわきを出発してからあっという間の一日でした。
この東京研修は、普段の授業だけでは学ぶことのできないたくさんの経験をすることができる機会です。
今年も生徒たちにとって充実した研修となりました。
慣れない電車の乗り換えもなんとかクリア!
まず最初の研修は、東京都立総合芸術高等学校にて、舞台表現科の3年生との合同授業です。
都立高校の中で唯一の芸術専門学科で、本校と同じように演劇を学ぶ生徒たちとの交流の時間となりました。
演劇を通して、自己を理解し、他者と相互に深め合ったり、協力して創造する力を養うという、共通する学びの目的を持つ両校。
そんな両校では、普段の授業で毎時間、授業の最初に生徒たちで作る「あいさつ」という創作劇に取り組んでおり、今回もお互いの「あいさつ」の発表からスタート。
今回は卒業間近の3年生との交流ということもあり、総合の生徒たちは少々緊張気味。
ですが、「あいさつ」発表ではいつも通りの雰囲気で発表することができました。
総合の「あいさつ」は、「いわきあるある」。
電車の本数が少ないことや、「ペッペ」のオープンなど、いわきならではの話題で盛り上がりました。
総合芸術高校の生徒たちは、大谷翔平選手の結婚インタビューをモチーフに「あいさつ」を披露。
体を使ったダイナミックなパフォーマンスが印象的でした。
「あいさつ」のあとは、お互いの学校で行っているワークを実施しました。
いわき総合からは自己紹介を兼ねたワークを。
みんなで協力しながら、お互いの名前を覚えることができました。
総合芸術高校からは、「そのドアを開けると」というワークを行いました。
「そのドアを開けると」の先の文章を2人で作っていき、その言葉にあわせて体を動かしていく、というワークでした。
それぞれのペアによって、「そのドア」の先にあるものは異なっていて、いくつものドアを開き続けるペアや、大けがを負うペアもいました。
最後はチームで創作活動。
チームごとでお互いの「学校あるある」を話し合います。今回は特に「お互いの学校の嫌なところ」を話しました。
お互いの愚痴を言い合い、なんだかちょっと楽しそうな様子でした。
その後、話し合いした内容を2分程の創作劇として発表しました。
短い時間の中で意見を出し合い、「やってみよう」という意識を一人一人が持って、楽しそうに創作を行っていました。
久しぶりの総合芸術高校との交流は、生徒だけでなく、大人陣も大いに刺激をもらいました。
佐藤先生、たなりんさんをはじめとする教員・講師陣の皆さま、そして総芸生の皆さん、お忙しい中さまざま調整いただいて受け入れてくださり、本当にありがとうございました。
午後の研修は、こまばアゴラ劇場にて
ひなた旅行舎『ひなた、日本語をうたう vol.1』の観劇です。
もうすぐ閉館となってしまうこまばアゴラ劇場。
これまで本校も大変お世話になった劇場でしたので、最後に生徒たちと一緒に行くことができてよかったと感じています。
この作品は、劇団こふく劇場の永山智行さんが構成・演出を担当し、
KAKUTAの多田香織さん、FUKAIPRODUCE羽衣の日髙啓介さん、そして坂元陽太さんの演奏による、ライブ形式の演劇でした。
狂言を現代口語に翻訳したテキストや、詩人が書いた夫婦の不思議な会話が、坂元さんの演奏と、多田さん、日髙さんの「うた」となり、心地よい時間となりました。
皆さんが紡ぎだす「ことば」と「うた」を、真剣にみて、聴く生徒たちの姿がありました。
アンコールの様子(撮影オッケーな時間でした!)
終演後には、永山さんが特別に時間を作ってくださり、作品創作のお話や、実際に舞台に立たせていただきました。
緊張していた生徒たちも、舞台に上がって楽器に触れてテンションが上がっていました。
お忙しい中、貴重な時間を作ってくださった、永山さん、多田さん、日髙さん、坂元さん、本当にありがとうございました。
帰りの電車は、みんな爆睡でした。
この一日でたくさんの刺激を受けた2年生たち。
今回の研修で感じたこと、気づいたことを大切に、今後の授業にも取り組んでいきたい思います。
都立総合芸術高校の皆さま、ひなた旅行舎の皆さま、アゴラ劇場の皆さま、私たちの研修のためにさまざまな調整、準備などしていただきありがとうございました。
本校を見守ってくださるさまざまな方のご協力で、東京研修を無事に終えることができました。
この場をお借りして改めてお礼申し上げます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします!
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