授業の様子

芸術表現系列

3年次絵画 古典技法テンペラ画 完成

   

   

油絵の具が出てくる以前、1000年以上も前より主にヨーロッパの宗教画で用いられてきた古典技法のテンペラ画。

小作品ながら、支持体(絵を描くためのもの。キャンバスや紙など)を自作し、

絵の具を自分で練り、明暗でものをとらえ、写実的な表現を目指す技法。ここ3年間程、予算と相談しながら絵画の授業で取り組んでいます。

  

  

支持体づくり、絵の具づくり、オイルづくりから自分たちで行うので、ものづくりの楽しさを学べます。

下地の色を塗った上に白のみで描き起こし、透明色をその上にグレーズします。

立体感を出すため、油絵で描くよりもシビアに明暗でものを見る練習を行い、面相筆でハッチングするので

より細密な表現を目指します。

光沢のあるオイルを用いているため、反射により写真で写すのが難しかったです。

 

2年次素描 初の油絵完成!

素描の授業で夏休み明けから取り組んできた油彩画が完成しました。

 

    

     

初めて油絵の具を扱う人も多く、その特徴を生かした表現に苦戦。

デッサンと同じように明度でモチーフを見て、明度をそれぞれ色相に置き換えて描写します。そのことを体感するまでに時間がかかりました。

更に、描写していくためには油絵の具の中でも暗部には透明色を油で溶いて薄く重ね、

明部に不透明色をパレット上で混色し、厚く重ねていきます。

毎日朝から晩まで空いた時間に取り組み、だんだんうまく描くところが増え、

描き方を少しつかみ始めたところで終了。

デッサンより表現の幅や自由度が高いことが、描く楽しさをより体感できます。

油絵もまた取り組みたいところ。

まずはデッサン力を鍛え、少しずつものを見る目を養っていきましょう。

 

力作ぞろいに相互鑑賞も力が入ります。

お互いに良いところを見つけ、改善点を意見し合い、学び合う時間となりました。

NEW 3年次構成演習(美術科) 授業風景

 

現在、美術科3年次の「構成演習」では絵本の作成へ向けての演習課題に取り組んでいます。

課題1 1枚の紙の中のストーリー展開「1本の線」

(内容)画用紙に始点と終点を設けて線を表現する課題。

※「1本の線」を表現するにあたり、どのように自分の表現として作品に落とし込んでいけるかがポイント。

※シンプルながら発想の面白い作品、技巧的作品が並びました。

課題2 8Pブックレット  テーマ「○」(まる)

(内容)A3用紙を8等分して1冊の本を作成。

※表紙を含めて8Pの「起承転結」のあるストーリー展開を考えられるかがポイント。

※加工(切り抜き、色紙の貼付)も可

 

(写真)

本日は中間鑑賞会ということで、演習課題2作品についての相互評価を行っている様子についてご紹介いたします。

作品の詳細につきましては、改めまして掲載いたします。ご期待ください!

 

3年次構成演習の作品紹介 その2【平面構成】

今回も3年次の「構成演習」の作品をご紹介いたします。

制作テーマ・・・「味覚(痛覚)」をイメージした作品制作

※甘味・塩味・酸味・苦味・辛味から任意の感覚を選択し、制作を進めました。

 

制作手順

① 味覚について、連想されるものをひたすら書き出してみる。

② 任意の味覚を1つ選択し、イメージされる味覚のカラーイメージを考える(配色カードを使用)。

③ アイデアスケッチ(1)大まかなイメージを数種類描き出していく。

④ アイデアスケッチ(2)③で描き出したイメージで作品にしたい案を1つに絞り込み、具体的なイメージとして詰めていく。

⑤ B3パネル(水張り済み)に下絵を描く

⑥ ⑤に着色(「平塗り」)

今回は作品合評会の様子を取り上げます(作品のプレゼンテーションの様子)。

授業も昨年度から継続して2年目に突入したということもあり、作品に制作意図がより反映されるようになってきました。着実に制作における技能の向上も見られます!!!

 

次回はコラージュ作品(※)とその再現描写に取り組んでいく予定です。

※コラージュ・・・貼り絵

 

3年次構成演習の作品紹介【平面構成作品】

今回は、3年次生の授業作品をご紹介いたします。

「構成演習」は2年次に「構成」を履修している生徒が受講する科目となります。

2年次で平面や立体における構成の要素(形体、配色)について理解を深めた後、3年次の演習において多数の作品制作を行っていきます。

 

今回はその第1弾

【溝引き】を用いた平面構成

溝のついた定規とガラス棒を使用して、絵の具で直線を引いていく(細い線、縁取り)技術を磨きながらの制作となりました。

●制作テーマ・・・「矢印」を用いた平面構成

展示の様子

(作品抜粋)

「矢印」という描画対象(=モチーフ)をどのように扱っていくか

・・・画面の中の「主役と脇役」の関係性、「空間、方向」について作者がどのように形体と配色で表現していくのか。また、「溝引き」を活用して制作が進められていたか。=今回の制作ポイント

 

現在は、「味覚(痛覚)」についての作品制作に挑戦中です。

完成した際には、また掲載していく予定です。