令和7年4月に予定されている好間高校との統合について、第2回目となる改革懇談会が、令和4年11月28日(月曜日)、好間高校を会場に開催されました。
改革懇談会には、いわき総合と好間のPTA、同窓会の代表や内郷地域、好間地域の地元の有識者など、12名が出席し、私もいわき総合高校を代表して参加しました。
改革懇談会では、統合を前提とした上での意見交換がなされ、いわき総合と好間の統合をはじめ、統合校における「校舎方式」の採用や教育内容の方向性について理解が得られたと考えています。
1 会議で話し合われた内容の概要は次のとおりです。
①「校舎方式」の採用
第1回改革懇談会で出された、「生徒の負担を考慮すると、好間高校の生徒が卒業まで好間高校の校舎で学ぶことができる「校舎方式」を採用することが望ましい。」との意見に基づき、県教育委員会で検討した結果、いわき総合と好間の統合校については「校舎方式」を採用することが提案され、委員から理解が得られました。
※次のスライドは、改革懇談会において県教育委員会が示したものです。
②教育内容の方向性
教育内容の方向性として、2,3年次から大きく4つの分野に分類した科目群を設定することが提案され、委員から理解が得られました。
※次のスライドは、改革懇談会において県教育委員会が示したものです。
③学習指導や進路指導の在り方
指導の在り方について、いわき総合高校から引き継ぐ「適性を見極めた進路指導」と好間から引き継く、「きめ細かな学習指導」を実践していくことが提案され、委員から理解が得られました。
※次のスライドは、改革懇談会において県教育委員会が示したものです。
2 今後の見通し
○ 今後は、両校の校内での検討に加え、両校の教員が参加する教育内容検討委員会を重ね、教育内容の具体化を図っていきます。また、その内容については、同窓会やPTA等に適宜、情報提供を行ってまいります。
○ 関係中学校の中学生及び保護者に対しては、検討の進捗状況や統合校の教育内容について、適宜、情報提供を行っていく予定です。また、県教育委員会主催で、令和5年秋頃に、統合時の高校1年生に該当する中学2年生とその保護者、学校関係者に対する説明会を開催する予定となっています。
これまでの取組について、主なものをまとめてみました。
①第1回県立高等学校改革懇談会 7月21日(木)、会場:いわき総合高校
②教育内容検討委員会 9月5日(月)、会場:いわき総合高校
はじめて両校の担当者が集まり、話合いを行いました。
③地元企業団体との情報交換 10月12日(水)、いわき総合高校
好間町商工会と内郷商工会と情報交換を行いました。
統合校に対するご要望を伺うことができるなど、大変参考になる話合いを持つことができました。
④統合に関する地元中学校の生徒からの意見聴取「中高交流会」10月14日(金)、いわき総合高校会場
内容:内郷第一、第二、第三中学校、好間中学校の代表生徒が来校し、ワークショップを行いながら統合校に
関する意見、要望などを聴くことができました。
⑤教育内容検討委員会 10月28日(金)、会場:好間高校
両校間の2回目となる話合いの場となりました。両校で持ち寄った統合校に関する検討内容を紹介して、
意見を交わしました。統合についての課題を共有することができました。
今後行われる、第2回目の改革懇談会での議論を踏まえながら、好間高校と本校とで、統合校に関するアイデアを
出しながら、さらに検討を進めてまいります。
また、随時、進捗状況などについて、情報提供してまいります。
いわき総合高校は、令和7年4月に好間高校と統合する予定となっています。
そこで、令和4年7月21日(木)に、いわき市長の内田広之 様、県教育委員会教育長の大沼博文 様の同席のもと、第1回目となる改革懇談会を、いわき総合高校を会場に開催しました。
いわき総合と好間のPTA、同窓会の代表や内郷地域、好間地域の地元の有識者など、14名が出席し、私もいわき総合高校を代表して参加しました。
会議で話し合われた内容の概要は次のとおりです。
○ 委員からは、統合を前提として、統合後の高校のあり方に対する前向きな意見が多数出されました。
○ 好間高校の生徒の負担を考慮し、好間高校の生徒が卒業まで好間高校の校舎で学ぶことができる「校舎方式」を採用することが、望ましいとの意見が出されました。校舎方式を採用するかどうかは、第2回改革懇談会で確認される予定です。
○ 統合校の教育内容については、第1回目の改革懇談会で出された意見を受け、両校の教職員と県教育委員会とで協議し、第2回目の改革懇談会で御意見を頂きながら検討していく予定です。
○ また、年内に第2回県立高等学校改革懇談会を開催予定であることについて、県教育委員会から示されました。
第1回県立高等学校改革懇談会の様子
令和4年春の人事異動で、いわき総合高等学校に着任しました校長の小林寿宣です。
いわきの地は、初任者として、初めて教職についた湯本高等学校以来で、24年ぶりとなります。
さて、先日、4月8日(金)に、始業式と入学式を行いました。天候も良く、桜も満開。春うららかな中で、生徒の皆さんを迎えることができ、大変うれしく思います。
また、11日(月)の新入生歓迎会では、生徒会、家庭クラブ、放送委員会の活動紹介に始まり、運動部・文化部が趣向を凝らしながら、活動の様子を紹介してくれました。生徒の皆さんには、本校の様々な活動に積極的に参加して、高校生活をより充実したものにしてほしいと思います。
そして、17日(日)には、芸術・表現系列(演劇)の3年次生による「自画像」公演がありました。「自画像」公演とは、生徒による自作・自演の一人芝居で、これまでの学習の集大成として行われるものです。高校生が一人芝居を演じることへの驚きとともに、生徒の皆さんが抱える日々の葛藤と秘められたパワーを感じることができました。
放課後になると、合唱部の歌声や吹奏楽部の楽器の音が校舎内に響きます。視線を変えれば、運動部の生徒たちが身体を躍動させる姿が見えます。
このような生徒たちの活動を、私たちはしっかり支援していきたいと考えております。
そこで、生徒の皆さんを応援するために、今年の本校のスローガンを考えてみました。
「生徒一人一人が持つマイ・ストーリーを大切にする。」というものです。
これは、「生徒の皆さんが本校でつむぎ上げる、自分自身の物語を、学校は尊重し支援していきます。」という思いを表したものです。
本年度は始まったばかりです。これから、授業での学びも部活動などの活動も本格的になると思います。私たちは、このスローガンと、校是である「個性・自律・創造」の理念のもと、教職員一丸となって、挑戦・躍動・感動・成長する生徒を育てていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。
いわき総合高等学校 校長 小林寿宣
夏休みも中盤にさしかかってきました。酷暑が続いていますが、学校では、学習や部活動などに取り組む生徒たちの元気な姿が見られます。特に3年次生は、進路希望実現に向けて努力を積み重ねる日々が続いています。
私が本校に着任して、あっという間に4か月半が過ぎました。この間、私が生徒たちに繰り返し紹介している言葉があります。それは、ピョンチャンオリンピックスピードスケート女子500メートルで金メダルを獲得した小平奈緒選手の、「与えられるものは有限、求めるものは無限」という言葉です。彼女がインタビューで語ったその言葉は、私の胸に深く深く響きました。与えられるものには限りがある。自ら考え、自分で自分に必要なものを追い求めよ。そこにこそ無限の可能性が広がる。自分の人生は自ら切り拓くのだという覚悟が込められた言葉だと思います。私はこの言葉を、入学式、始業式で紹介し、本校生の皆さんにも、そういった心構えで学校生活に臨んでほしいと訴えてきました。
本校はいわき地区唯一の総合学科高校であり、生徒の多様な個性が輝く学校としてこれまで様々な活動を行ってきました。本校にはまさしく「無限」の可能性が広がっています。
今日も学校の上空には真夏の青空が広がっていますが、この空は世界中につながっています。本校生には、自ら自分の殻を突き破って、自分の足で、より広い世界へと踏み出していってほしいと思います。
PTA、同窓会及び体育文化後援会の皆様をはじめ、地域の様々な方々のご指導ご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
福島県立いわき総合高等学校長 渡邉 学
(グラウンドから見た校舎と青空)