授業の様子

2021年10月の記事一覧

鉛筆 2年次系列生【構成】作品の展示風景

夏~初秋にかけて制作を進めて参りました作品(2題)についてご紹介いたします。

①「色について知る~トーンについて~」

「トーン」・・・色の調子のこと

同系色であっても色の調子を変えることにより印象(イメージ)は変わります。

(作品)

上段:同じ構図で作成された画面をトーン(色調)を変えて3種作成しています。

下段:言葉(任意)のイメージを形と色を用いて表現しています。

また、デザイン作品においては絵の具の着色精度も作品の善し悪しに関わってきます。本校では主に「構成」の授業において『アクリルガッシュ』を使用しています。濃度が均一に着色出来る(=平塗りという)ことも、見た目の美しさのキーポイントになりますね!

 

 

②「レタリング演習~日本語書体編~」

中学校でも美術の授業で学んだ経験のある生徒も多い“レタリング”。

構成要素のひとつとして、色彩や形体のほか、レタリング(文字のデザイン)もタイポグラフィ(文字の組)とともに学んでいます。

 

今回の作品テーマは【秋】。制作にあたっては、任意に選択した秋を示す語句どうしを繋げること。

原則として、文字は塗りつぶす(一部アレンジ・可)こと。

 

3年次絵画 古典技法テンペラ画 完成

   

   

油絵の具が出てくる以前、1000年以上も前より主にヨーロッパの宗教画で用いられてきた古典技法のテンペラ画。

小作品ながら、支持体(絵を描くためのもの。キャンバスや紙など)を自作し、

絵の具を自分で練り、明暗でものをとらえ、写実的な表現を目指す技法。ここ3年間程、予算と相談しながら絵画の授業で取り組んでいます。

  

  

支持体づくり、絵の具づくり、オイルづくりから自分たちで行うので、ものづくりの楽しさを学べます。

下地の色を塗った上に白のみで描き起こし、透明色をその上にグレーズします。

立体感を出すため、油絵で描くよりもシビアに明暗でものを見る練習を行い、面相筆でハッチングするので

より細密な表現を目指します。

光沢のあるオイルを用いているため、反射により写真で写すのが難しかったです。

 

2年次素描 初の油絵完成!

素描の授業で夏休み明けから取り組んできた油彩画が完成しました。

 

    

     

初めて油絵の具を扱う人も多く、その特徴を生かした表現に苦戦。

デッサンと同じように明度でモチーフを見て、明度をそれぞれ色相に置き換えて描写します。そのことを体感するまでに時間がかかりました。

更に、描写していくためには油絵の具の中でも暗部には透明色を油で溶いて薄く重ね、

明部に不透明色をパレット上で混色し、厚く重ねていきます。

毎日朝から晩まで空いた時間に取り組み、だんだんうまく描くところが増え、

描き方を少しつかみ始めたところで終了。

デッサンより表現の幅や自由度が高いことが、描く楽しさをより体感できます。

油絵もまた取り組みたいところ。

まずはデッサン力を鍛え、少しずつものを見る目を養っていきましょう。

 

力作ぞろいに相互鑑賞も力が入ります。

お互いに良いところを見つけ、改善点を意見し合い、学び合う時間となりました。

NEW 3年次構成演習(美術科) 授業風景

 

現在、美術科3年次の「構成演習」では絵本の作成へ向けての演習課題に取り組んでいます。

課題1 1枚の紙の中のストーリー展開「1本の線」

(内容)画用紙に始点と終点を設けて線を表現する課題。

※「1本の線」を表現するにあたり、どのように自分の表現として作品に落とし込んでいけるかがポイント。

※シンプルながら発想の面白い作品、技巧的作品が並びました。

課題2 8Pブックレット  テーマ「○」(まる)

(内容)A3用紙を8等分して1冊の本を作成。

※表紙を含めて8Pの「起承転結」のあるストーリー展開を考えられるかがポイント。

※加工(切り抜き、色紙の貼付)も可

 

(写真)

本日は中間鑑賞会ということで、演習課題2作品についての相互評価を行っている様子についてご紹介いたします。

作品の詳細につきましては、改めまして掲載いたします。ご期待ください!