芸術表現系列
第18期生卒業発表会~作品展示~
卒業発表会~演奏・演舞~に続きまして、
同時開催いたしました~作品展示~のご紹介をいたします。
今回出展している作品は、第18期生が系列生として授業で制作した作品から各自で選びました。
新作の絵画作品や創作絵本を含めての展示となり、多くの方にご覧いただくことができました。
一部ですがご紹介させてください。
【作品展示】
(卒業発表会 総合受付の様子)
(卒業発表会 室内装飾も行っています)
(卒業発表会 パンフレットの原案となったパネル作品)
12/19 第18期生卒業発表会を開催~演奏・演舞~
令和3年12月19日(日)に芸術・表現系列(音楽・美術・演劇)の生徒が卒業発表会を開催いたしました。
昨年度はコロナ禍により、公開での発表会が中止となってしまったため、一年越しの会となりました。
今年度は校内にて、演劇演習室を発表仕様に変えて実施。
【演奏・演舞 】
【出演者全員で記念撮影 】
形態模写に挑戦!~3年生美術科~
3年生の「美術概論」という授業の中で”現代アート”について取り上げた際に制作した作品です。
写真の生徒たちが背負っているリュックは段ボール製です。
小物の表現に一部着色を加えていますが、ほとんどは廃棄される段ボールの素材をそのまま利用しています。
*作成したリュックの原型は、普段、登下校で使用している生徒の私物を形態模写(=立体再現)したものです。
↓留め具などの細かいパーツは本来の段ボールの色と印刷されていたテキストを活用しています。見覚えある方もいらっしゃるのではないでしょうか!?
↓白色ペンでトカゲの絵が描かれている部分はもともだということでだということで、泡立てネットを代用して黒色に着色して再現したそうです。
美術科 作品制作の過程(構成・構成演習)
今回、授業課題の制作の途中経過をご紹介します。
●3年次「構成演習」
「構成」→「構成演習」で学習した知識や技術の集大成となる作品を制作中
⇒世界に1冊だけの絵本を制作しています。
制作テーマは「成長」あるいは「変化」から選択。生徒個々に1からストーリーを作っています。
(写真は構想~スケッチの様子)
3年生の作品完成は12月中旬予定です。
●2年次「構 成」
レタリング(欧文書体~文字のデザイン~)の作品制作 第2弾。
アクリルガッシュによる平面構成で制作しています。
制作テーマは「冬」。これにちなんだ英単語(語句)を使用する。
制作条件は画面内に(1)直線あるいは曲線2本を使用、(2)正方形あるいは正円5個を使用。
2年生は考査明けに完成した作品の合評会からスタート予定です。
2年次系列生【構成】作品の展示風景
夏~初秋にかけて制作を進めて参りました作品(2題)についてご紹介いたします。
①「色について知る~トーンについて~」
「トーン」・・・色の調子のこと
同系色であっても色の調子を変えることにより印象(イメージ)は変わります。
(作品)
上段:同じ構図で作成された画面をトーン(色調)を変えて3種作成しています。
下段:言葉(任意)のイメージを形と色を用いて表現しています。
また、デザイン作品においては絵の具の着色精度も作品の善し悪しに関わってきます。本校では主に「構成」の授業において『アクリルガッシュ』を使用しています。濃度が均一に着色出来る(=平塗りという)ことも、見た目の美しさのキーポイントになりますね!
②「レタリング演習~日本語書体編~」
中学校でも美術の授業で学んだ経験のある生徒も多い“レタリング”。
構成要素のひとつとして、色彩や形体のほか、レタリング(文字のデザイン)もタイポグラフィ(文字の組)とともに学んでいます。
今回の作品テーマは【秋】。制作にあたっては、任意に選択した秋を示す語句どうしを繋げること。
原則として、文字は塗りつぶす(一部アレンジ・可)こと。
3年次絵画 古典技法テンペラ画 完成
油絵の具が出てくる以前、1000年以上も前より主にヨーロッパの宗教画で用いられてきた古典技法のテンペラ画。
小作品ながら、支持体(絵を描くためのもの。キャンバスや紙など)を自作し、
絵の具を自分で練り、明暗でものをとらえ、写実的な表現を目指す技法。ここ3年間程、予算と相談しながら絵画の授業で取り組んでいます。
支持体づくり、絵の具づくり、オイルづくりから自分たちで行うので、ものづくりの楽しさを学べます。
下地の色を塗った上に白のみで描き起こし、透明色をその上にグレーズします。
立体感を出すため、油絵で描くよりもシビアに明暗でものを見る練習を行い、面相筆でハッチングするので
より細密な表現を目指します。
光沢のあるオイルを用いているため、反射により写真で写すのが難しかったです。
2年次素描 初の油絵完成!
素描の授業で夏休み明けから取り組んできた油彩画が完成しました。
初めて油絵の具を扱う人も多く、その特徴を生かした表現に苦戦。
デッサンと同じように明度でモチーフを見て、明度をそれぞれ色相に置き換えて描写します。そのことを体感するまでに時間がかかりました。
更に、描写していくためには油絵の具の中でも暗部には透明色を油で溶いて薄く重ね、
明部に不透明色をパレット上で混色し、厚く重ねていきます。
毎日朝から晩まで空いた時間に取り組み、だんだんうまく描くところが増え、
描き方を少しつかみ始めたところで終了。
デッサンより表現の幅や自由度が高いことが、描く楽しさをより体感できます。
油絵もまた取り組みたいところ。
まずはデッサン力を鍛え、少しずつものを見る目を養っていきましょう。
力作ぞろいに相互鑑賞も力が入ります。
お互いに良いところを見つけ、改善点を意見し合い、学び合う時間となりました。
3年次構成演習(美術科) 授業風景
現在、美術科3年次の「構成演習」では絵本の作成へ向けての演習課題に取り組んでいます。
課題1 1枚の紙の中のストーリー展開「1本の線」
(内容)画用紙に始点と終点を設けて線を表現する課題。
※「1本の線」を表現するにあたり、どのように自分の表現として作品に落とし込んでいけるかがポイント。
※シンプルながら発想の面白い作品、技巧的作品が並びました。
課題2 8Pブックレット テーマ「○」(まる)
(内容)A3用紙を8等分して1冊の本を作成。
※表紙を含めて8Pの「起承転結」のあるストーリー展開を考えられるかがポイント。
※加工(切り抜き、色紙の貼付)も可
(写真)
本日は中間鑑賞会ということで、演習課題2作品についての相互評価を行っている様子についてご紹介いたします。
作品の詳細につきましては、改めまして掲載いたします。ご期待ください!
3年次構成演習の作品紹介 その2【平面構成】
今回も3年次の「構成演習」の作品をご紹介いたします。
制作テーマ・・・「味覚(痛覚)」をイメージした作品制作
※甘味・塩味・酸味・苦味・辛味から任意の感覚を選択し、制作を進めました。
制作手順
① 味覚について、連想されるものをひたすら書き出してみる。
② 任意の味覚を1つ選択し、イメージされる味覚のカラーイメージを考える(配色カードを使用)。
③ アイデアスケッチ(1)大まかなイメージを数種類描き出していく。
④ アイデアスケッチ(2)③で描き出したイメージで作品にしたい案を1つに絞り込み、具体的なイメージとして詰めていく。
⑤ B3パネル(水張り済み)に下絵を描く
⑥ ⑤に着色(「平塗り」)
今回は作品合評会の様子を取り上げます(作品のプレゼンテーションの様子)。
授業も昨年度から継続して2年目に突入したということもあり、作品に制作意図がより反映されるようになってきました。着実に制作における技能の向上も見られます!!!
次回はコラージュ作品(※)とその再現描写に取り組んでいく予定です。
※コラージュ・・・貼り絵
3年次構成演習の作品紹介【平面構成作品】
今回は、3年次生の授業作品をご紹介いたします。
「構成演習」は2年次に「構成」を履修している生徒が受講する科目となります。
2年次で平面や立体における構成の要素(形体、配色)について理解を深めた後、3年次の演習において多数の作品制作を行っていきます。
今回はその第1弾
【溝引き】を用いた平面構成
溝のついた定規とガラス棒を使用して、絵の具で直線を引いていく(細い線、縁取り)技術を磨きながらの制作となりました。
●制作テーマ・・・「矢印」を用いた平面構成
展示の様子
(作品抜粋)
「矢印」という描画対象(=モチーフ)をどのように扱っていくか
・・・画面の中の「主役と脇役」の関係性、「空間、方向」について作者がどのように形体と配色で表現していくのか。また、「溝引き」を活用して制作が進められていたか。=今回の制作ポイント
現在は、「味覚(痛覚)」についての作品制作に挑戦中です。
完成した際には、また掲載していく予定です。
2年次生素描の授業が始動しました
2年次生になり、芸術表現系列の素描の授業が開始されました。
初作品から気合を入れて制作しました。今後の作品もお楽しみに。
授業作品の紹介です【美術科 2年次】
令和2年度に制作しました生徒作品の紹介をいたします。
この作品は美術科の2年次科目「構成(4単位)」で制作したものです。
「構成」では、1年間を通して色彩や形体、構成の要素などについて講義や演習課題を通して学んでいきます。
下の写真の作品は、五角形と六角形のパーツを計32枚組み合わせて作られたものです。
32面体からなる形といえば、サッカーボールが身近なのではないでしょうか。
令和2年度 課題研究(美術科)展示作品について
令和2年度いわき総合高等学校生徒研究発表会が開催されました(令和2年12月18日開催)
これに関連して、芸術・表現系列(美術)では、前後1週間程度の期間をいただき、学校内で作品展示をいたしました。
課題研究(美術科)って?
生徒たちは年度初めの4月~11月までの期間を利用し、各自が研究するテーマを設定し、書籍やインターネットで調べ学習・研究等を進めていくとともに、作品を制作してまいります。
作品内容は油彩画、水彩画、イラストレーション、立体作品等と、毎年、バラエティに富んでいます。
(3年次の課題研究として美術を選択した生徒は、作品制作+研究レポートを作成しております。)
今年度は9名の美術科選択者が研究に励んでおりました。
ぜひともその成果をご覧ください。
油彩画:キャンバス、油彩絵具、F80号(校内代表として選定されました)
人体構造や陰影における描写に着目し、研究して制作した大作です。細部まで描写がなされております。作者は表現の追求のために朝や放課後の時間を惜しんでコツコツと制作に取り掛かっていました。成果あったね!
平面構成四部作:アクリルガッシュ、ケント紙、B2パネル
地域にある洋菓子店舗に取材し、校内では色彩に関するアンケートを実施し、制作を進めていった打作品です。
リアルに見えるように工夫した洋菓子(商品)の艶のある表現は見事です。
テンペラ::板、寒冷紗、紙、油彩絵具、膠、卵ほか(ジャン・フーケ作「ムラン聖母子像」より)、60×90㎝
こちらの作品は古典技法である「テンペラ画」を模写する目的で制作された作品です。
将来は保存修復に携わりたいと考えている生徒が、授業で習った技法をさらに自分でも研究して制作を進めてきました。少し、重ね塗りの回数は不足している部分もありますが、それでも丁寧に作品を再現していこうと取り組んだ努力の作品です!(この作品を制作する前には、事前に試作も取り組みました)
油彩画:キャンバス、油彩絵具、F50号
「鏡面絶景」に興味を持ち、調査・研究を進めていく中で、白水阿弥陀堂の風景をトリミングして挑んだ油彩画作品です。本生徒は運動部に所属し、普段は授業に集中する形で制作を進めてきました。大きな作品制作は今回の課題研究が初めてとなりました。序盤はなかなか色が乗らなかったものの、終盤に向けて色の置き方や油彩画独特の描写へも徐々に慣れ、さわやかな風景画を完成させることができました。
油彩画:キャンバス、油彩絵具、F40号
いわき総合高校の教室の一角を描写した作品。
パース(空間上の遠近感)をとるために、タコ糸や定規を駆使しながら立体感に配慮して慎重に描写を行っていました。油彩画の制作は初心者に近かったこともあり、初めは絵具のチューブ色そのままの色が悪目立ちしていましたが、描き進める中で絵具の混色も行い、教室内外におけるモチーフや色彩のコントラストが際立つ作品が仕上がりました。
水彩画:透明水彩絵の具、水彩紙、35×150㎝(パネルは自作しました)
四季の移ろいを植物で表現した作品。透明水彩画の淡彩表現を上手に利用した作品です。
重ね塗りで色彩等の深みを出していく油彩画、制作手順として重ね塗りの可能な平面構成とは異なり、水彩画はより一筆一筆の置き方が勝負となる表現方法です。作者本人もかなり慎重に制作を進めていました。儚くやわらかな植物の表情がとらえられているのではないでしょうか。
油彩画:キャンバス、油彩絵具、F80号
美術室を出てすぐの風景を題材とした作品。
低明度・低彩度の色彩を巧みに扱い、不思議な世界観が表現された作品となりました。
色鉛筆画四部作:水彩色鉛筆、水彩紙、B2パネル
吹奏楽部に所属している生徒の作品です。金管パートである自分のメンバーにも協力を得て、制作した作品。
アルフォンス・ミュシャの作品に関心を持った本生徒は、ミュシャの表現の特徴や時代背景について研究を進めていきました。
今回の水彩色鉛筆作品は研究を基に、登場人物と関係ある事項を背景に配置して制作を進めていきました。色鉛筆を使用した描写表現は根気のいる制作です。最後まで粘り強く取り組んでいました。
竹細工「ざる」:乾燥竹、直径約30㎝
伝統工芸品としての竹細工の有用性について研究を進め、生徒自身で保護者と協力しながら竹を伐採するところから加工までを行いました。
途中、トラブルに見舞われ、制作し直しを余儀なくされたようでしたが、何とか作品として完成できました。
本年度は冒頭で休校期間があったため、計画通りに研究が進まないということもありましたが、全員がなんとか作品完成までにこぎつけることができました。
研究レポートは後期期末考査が締め切りとなっています。最後まで頑張っていこう!
芸術・表現系列 第17期生卒業発表会開催中止について
令和3年1月10日(日)、11日(月)に予定していた卒業発表会は、新型コロナウイルスに関する現在の社会的状況を踏まえ、誠に残念ではありますが中止とします。会場での演奏発表及び作品展示は行いませんのでご了承ください。なお、美術作品につきましては、本校HP上に後日掲載しますのでご覧ください。
芸術・表現系列卒業演奏会について
1月12日いわき市文化センター大ホールにて「第16期生 芸術・表現系列卒業演奏会」を開催することとなりました。
昨年まで、本校演劇演習室にて行ってまいりましたが、本年度はぜひ多くの皆様に見ていただきたいと思い、文化センター大ホールでの開催となります。
ぜひご来場ください!
詳細について以下の通りです。
日時:令和2年1月12日(日) 13:00開場 13:30開演
会場:いわき市文化センター 大ホール
入場料:無料
出演者:第16期生 芸術・表現系列(音楽選択者有志)
『海のキャンバス』Youtubeにて公開中!
演劇系列&演劇部
いわき、東京での完成披露試写会も成功に終わり、9月末には福島中央テレビにて堂々オンエアされました。
試写会に来れなかったたくさんの皆さまにも
ご覧になっていただけたのではと嬉しく思います。
さらに!
このたび10月1日より、Youtube・fctchannelにて『海のキャンバス』を無料視聴いただけることになりました!!
放送時間帯が深夜枠であったこともあり、どうしても観れなかったという方は、ぜひ下記URL「海のキャンバス」特設サイトよりご覧になってみて下さい。
▼『海のキャンバス』無料視聴リンク(サイト内よりYoutubeへお入りいただけます)
http://fukushima.uminohi.jp/information/uminoeiga-2/
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