カテゴリ:学校行事
入学式式辞
いわき総合高等学校は、4月8日(火)に着任式・始業式を行い新年度が始まりました。9日(水)には入学式を行い第13期生240名を本校に迎えました。10日(木)の新入生歓迎会は、生徒会・家庭クラブ役員を始めすべての部が新入生を歓迎する気持ちを表現し、いわき総合の面目躍如たる企画とパフォーマンスでした。保護者の皆様や地域の皆様に見ていただきたかった!
今年度は、10月26日(日)に、震災後初の公開文化祭を予定していますので、地域の皆様には本校に足を運んでいただいて、本校生徒の表現力をご覧いただきたいところです。
いわき総合は、今年度も元気に、地域の皆様に愛される学校でありつづけるよう努力してまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
福島県立いわき総合高等学校 平成26年度第13期生 入学式 式辞
本日ただいま、福島県立いわき総合高等学校 第13期生240名の皆さんの入学を許可しました。皆さんの入学を教職員並びに在校生とともに心から歓迎します。
この良き日を、福島県議会議員 安部泰男様、PTA会長 塩澤秀介様、同窓会長 佐久間均様はじめ、多数のご来賓の方々にお祝いいただけること、心より感謝申し上げます。
保護者の皆様におかれましては、お子様の本校へのご入学、まことにおめでとうございます。これからの3年間、よろしくお願いいたします。
さて、いわき総合高等学校は、昨年10周年を迎えた若い学校です。しかし、その歴史は、大正3年の「内郷村立農業補習学校」にまでさかのぼり、昭和23年に始まる福島県立内郷高等学校56年の歴史と伝統を引き継ぎ、今日に至っています。この10年間、本校は、いわき地区内唯一の総合学科高校として着実な歩みを進め、地域の皆様に愛される存在となりました。新入生の皆さんは、義務教育の全ての課程を修めた後、自らの意志で本校総合学科を選択し、自らの力でⅠ期選抜又はⅡ期選抜試験を突破し、本校での学びに夢と希望を抱き入学しました。
本校の校是、学校で最も大切にしていることば、それは、「個性、自律、創造」です。この3つの言葉を、しっかり胸に刻んでください。
まず、「個性」。本校は、生徒一人一人が夢にチャレンジし、個性の輝きを競う学校です。個性的であるには、他とは異なる自分を肯定し恐れない強い精神が必要です。独善的にならないためには自分を客観視できなければならないし、不断の努力なしには自信は生まれません。個性的であるためにこそ、他と同じ事を、愚直に地道に真面目にやり続けることが必要であり、はじめから他と異なろうとするふわふわした日常の先に個性はないといえます。皆さんは、1年次において、自己理解とライフプランづくりに集中し、100を超える選択科目の中から、一人一人の興味・関心や進路の目標に応じて、自分の責任で受講する科目を選択します。つまり、理想の自己像や目標を作り、その目標達成のために、様々な活動を継続することにより、個性を磨いていく学校なのです。
次に、「自律」とは、自分自身で定めた規範、約束事に従って、自らを規制しながら行動することです。自ら目的を選び、その目的を達成するための手段もまた、自らが選ぶことであります。自律の心は、生徒諸君一人一人に求められるとともに、いわき総合高校生全体に求められることです。例えば、本校は、集会時に、教師が「静かにしなさい」とは言わない学校です。自らが、場の状況を認識し、盛り上がるときは盛り上がり、静かにすべき時には静かにできる、そのような生徒諸君が集う学校なのです。
最後に「創造」です。総合学科では、自ら課題を設定し、計画を立ててその解決を図る方法を学びます。そして、学んだことを表現する場を多数用意しています。この一連の流れが創造です。
皆さんは、アリとキリギリスの話を知っていますね。キリギリスはセミである場合もあります。夏の間、アリはせっせと働き、キリギリスは、ひたすら歌い続ける。冬になり、キリギリスは食料がなくなり、アリに「食べるものをください。」と言いに行く……。その結末には何種類かのバリエーションがあり、それにより、アリやキリギリスの行動の価値や解釈も変わります。誤解を恐れずにいえば、本校は、あなたたち一人一人に、アリであり、かつ、キリギリスであることを求める学校です。地道に学ぶ時間は、進学や就職、その先の人生のための備えとして大切ですが、高校時代の3年間は、それ自体が価値あるものであり、私たちは、皆さんに、今ここでの燃焼をも求めるのです。あなた方一人一人が、仲間から喝采を受ける創造的な存在であり、別の日には仲間に喝采を送る存在なのです。
東日本大震災・原子力発電所事故から3年が経ちましたが、未だに不自由な生活を余儀なくされている方々が多数いらっしゃいます。あなたの隣にもいます。共感の心を大切にしてください。本校も被災し、教室があった北校舎は建て替え工事中で、生徒の皆さんは、ほほ1年間、仮設校舎での不自由な生活が続きます。できる限りの環境整備に努めてまいりますが、皆さんの協力をお願いします。
新入生の皆さんには、これからの福島の復興や未来の社会の担い手となることが期待されています。どうか、喜びのこの日を心に刻み、様々な体験を通して自己を磨き、自らの手で豊かな高校時代を作り上げていってください。
結びに、PTA、同窓会、体育文化後援会の皆様、そして地域の皆様には、これまでの本校への特段のご支援に感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご協力をお願いし、我々教職員一同、いわき総合高等学校第13期生240名の生徒諸君の本校での生活が実り多いものになるよう努力する事をここに固く誓い、式辞といたします。
平成26年4月9日
今年度は、10月26日(日)に、震災後初の公開文化祭を予定していますので、地域の皆様には本校に足を運んでいただいて、本校生徒の表現力をご覧いただきたいところです。
いわき総合は、今年度も元気に、地域の皆様に愛される学校でありつづけるよう努力してまいりますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
福島県立いわき総合高等学校 平成26年度第13期生 入学式 式辞
本日ただいま、福島県立いわき総合高等学校 第13期生240名の皆さんの入学を許可しました。皆さんの入学を教職員並びに在校生とともに心から歓迎します。
この良き日を、福島県議会議員 安部泰男様、PTA会長 塩澤秀介様、同窓会長 佐久間均様はじめ、多数のご来賓の方々にお祝いいただけること、心より感謝申し上げます。
保護者の皆様におかれましては、お子様の本校へのご入学、まことにおめでとうございます。これからの3年間、よろしくお願いいたします。
さて、いわき総合高等学校は、昨年10周年を迎えた若い学校です。しかし、その歴史は、大正3年の「内郷村立農業補習学校」にまでさかのぼり、昭和23年に始まる福島県立内郷高等学校56年の歴史と伝統を引き継ぎ、今日に至っています。この10年間、本校は、いわき地区内唯一の総合学科高校として着実な歩みを進め、地域の皆様に愛される存在となりました。新入生の皆さんは、義務教育の全ての課程を修めた後、自らの意志で本校総合学科を選択し、自らの力でⅠ期選抜又はⅡ期選抜試験を突破し、本校での学びに夢と希望を抱き入学しました。
本校の校是、学校で最も大切にしていることば、それは、「個性、自律、創造」です。この3つの言葉を、しっかり胸に刻んでください。
まず、「個性」。本校は、生徒一人一人が夢にチャレンジし、個性の輝きを競う学校です。個性的であるには、他とは異なる自分を肯定し恐れない強い精神が必要です。独善的にならないためには自分を客観視できなければならないし、不断の努力なしには自信は生まれません。個性的であるためにこそ、他と同じ事を、愚直に地道に真面目にやり続けることが必要であり、はじめから他と異なろうとするふわふわした日常の先に個性はないといえます。皆さんは、1年次において、自己理解とライフプランづくりに集中し、100を超える選択科目の中から、一人一人の興味・関心や進路の目標に応じて、自分の責任で受講する科目を選択します。つまり、理想の自己像や目標を作り、その目標達成のために、様々な活動を継続することにより、個性を磨いていく学校なのです。
次に、「自律」とは、自分自身で定めた規範、約束事に従って、自らを規制しながら行動することです。自ら目的を選び、その目的を達成するための手段もまた、自らが選ぶことであります。自律の心は、生徒諸君一人一人に求められるとともに、いわき総合高校生全体に求められることです。例えば、本校は、集会時に、教師が「静かにしなさい」とは言わない学校です。自らが、場の状況を認識し、盛り上がるときは盛り上がり、静かにすべき時には静かにできる、そのような生徒諸君が集う学校なのです。
最後に「創造」です。総合学科では、自ら課題を設定し、計画を立ててその解決を図る方法を学びます。そして、学んだことを表現する場を多数用意しています。この一連の流れが創造です。
皆さんは、アリとキリギリスの話を知っていますね。キリギリスはセミである場合もあります。夏の間、アリはせっせと働き、キリギリスは、ひたすら歌い続ける。冬になり、キリギリスは食料がなくなり、アリに「食べるものをください。」と言いに行く……。その結末には何種類かのバリエーションがあり、それにより、アリやキリギリスの行動の価値や解釈も変わります。誤解を恐れずにいえば、本校は、あなたたち一人一人に、アリであり、かつ、キリギリスであることを求める学校です。地道に学ぶ時間は、進学や就職、その先の人生のための備えとして大切ですが、高校時代の3年間は、それ自体が価値あるものであり、私たちは、皆さんに、今ここでの燃焼をも求めるのです。あなた方一人一人が、仲間から喝采を受ける創造的な存在であり、別の日には仲間に喝采を送る存在なのです。
東日本大震災・原子力発電所事故から3年が経ちましたが、未だに不自由な生活を余儀なくされている方々が多数いらっしゃいます。あなたの隣にもいます。共感の心を大切にしてください。本校も被災し、教室があった北校舎は建て替え工事中で、生徒の皆さんは、ほほ1年間、仮設校舎での不自由な生活が続きます。できる限りの環境整備に努めてまいりますが、皆さんの協力をお願いします。
新入生の皆さんには、これからの福島の復興や未来の社会の担い手となることが期待されています。どうか、喜びのこの日を心に刻み、様々な体験を通して自己を磨き、自らの手で豊かな高校時代を作り上げていってください。
結びに、PTA、同窓会、体育文化後援会の皆様、そして地域の皆様には、これまでの本校への特段のご支援に感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご協力をお願いし、我々教職員一同、いわき総合高等学校第13期生240名の生徒諸君の本校での生活が実り多いものになるよう努力する事をここに固く誓い、式辞といたします。
平成26年4月9日
福島県立いわき総合高等学校 校長 吉田豊彦
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