校長室より
7月終業日の話
[ 夏季休業前の終業日である8月20日(水)に、夏季休業前の校長からのあいさつをしました。以下は、その際に話をした内容です。校長あいさつに引き続き、教務部主任、生徒指導部主任、進路指導部主任の3名からの話がありました。いずれも、生徒への熱意と愛情あふれるメッセージが込められた話だったことをお知らせします。]
終業日に当たり、校長から一言申し上げます。
皆さんが、今を生きる令和4年という時代には、ロシアによるウクライナ侵攻があり、先日の安部元首相の殺害事件など、「まさかこんなことが起きないだろう。」と思うような、普通ではあり得ないことが起きています。
近年の地震や台風などの自然災害を含めて、私たちにとって、未来を予測しにくい時代になっているのは確かです。
しかし、私たちは、この時代を生きていく存在です。
そこで、この同じ時代を生きる皆さんに、3つのことを話したいと思います。
1つ目。この時代を生き抜くためには、たくましくあることが必要です。皆さんには「たくましくあれ!」と言いたいと思います。
しかし、たくましさを鍛えるためにはどうしたら良いのでしょうか。特に、心のたくましさを得ることは簡単ではありません。
そこで、皆さんに、「挑戦者であれ!」と改めて言い直したい。挑戦することは、失敗することと同じ意味を持ちます。人は、多くの失敗をして、その失敗から立ち直る経験を通して、たくましくなるものです。皆さんには、失敗を恐れない、転んでもただでは起きない、たくましさを身に付けてほしいと思います。
2つ目は、その挑戦する場面を自分でつくることです。そこで皆さんには「自己決断せよ!」と言いたいと思います。「自己決断せよ」とは、「自分にどのような経験を積ませるのか、自分で決めることが大切だ。」という意味です。
今年の4月に、「今日のチェレンジ」をしてみてほしいと言ったことを覚えているでしょうか。これは、1日1回でいいから、小さなチャレンジ、つまり、小さな失敗をする習慣を持ってほしいとの考えから出た言葉です。学校には「今日のチャレンジ」に頼らなくてもチャレンジできる場があります。それは、部活動や委員会の活動です。今はまだ7月です。今からでも、部活動や委員会活動にチャレンジの場を求めることを、皆さんにお勧めします。
3つ目、皆さんに「表現者であれ!」と言いたいと思います。私たちが、ある「人物」について語るときには、その人が、何を話したのか、どんな表情をしたのか、どんな行動をしたのかを語ります。つまり、言葉も、表情も行動も全て表現。つまり、自分が外に向かって表現、アウトプットしたものが、他者から見た「自分像」だということができます。
今、社会は、誰かに何かを伝える能力を持った人を必要としています。本校では、表現力を鍛える機会として、産業社会と人間、あるいは音楽、美術、演劇などの専門科目をはじめ、地域探究や課題研究の発表など、表現する場目を準備しています。本校で、自分の表現力を磨いて欲しいと思います。
最後にまとめます。私は、はじめに「たくましくあれ!」と言いました。しかし、学校は残念ながら、皆さんに「たくましさ」を提供することはできません。「たくましさ」は、自分で経験することで初めて身に付くものだからです。
ですから、改めて言います。未来予測が難しいこの時代を生きぬくために、「挑戦者であれ!」「自己決断せよ!」「表現者であれ!」と。
4月から約4か月、私は、皆さんの行動を見てきましたが、廊下での挨拶や避難訓練や球技大会での素早い行動ができるなど、皆さんの行動は素晴らしいと感じています。そして、さらに大きく成長する可能性感じています。
今後の皆さんのチャレンジを応援しています。
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