校長室より

校是「個性 自律 創造」 平成24年4月13日

校是「個性 自律 創造

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 4月10日に平成24年度入学式を挙行し、新たに11期生240名を迎えました。本校は、来年度が10周年となる若い学校であります。しかし、その歴史は大正三年開校の「内郷村立農業補習学校」までさかのぼります。昭和二十三年の学校改革により、前身の「福島県立内郷高等学校」となり、平成十六年の校名変更まで、内郷高校56年の歴史と伝統を引き継いでいる学校であります。
  本校の特色と生徒が本校でやるべき事は、本校の校是に示してありますので紹介します。
 それは、「個性 自律 創造」です。「個性」とは、自己理解と自分像づくりのことです。本校では、6つの系列を設け、100を超える選択科目の中から、一人ひとりの興味・関心や進路の目標に応じて自分で科目を選択することができます。つまり、生徒は、自分自身を理解し、理想の自分像や目標を作り、その目標達成のために科目を選び、責任をもって学習を継続することにより個性を磨いていくことになります。
 次に「自律」ですが、自分で決めたことに責任を持ち、その達成のために、規律やルールを決め、計画を立て、自らを規制し行動していくということです。
  最後に「創造」です。理想の自分像や目標は無限です。生徒は、なりたい自分のイメージから人生の目標を設定し、総合学科ならではの「学び」を最大限に生かし、力を蓄えていきます。そして、将来、誰もやらなかったことに挑戦したり、価値ある新しい物を作り出していくという期待が込められた言葉です。まさに、これからの福島の復興や未来創造の担い手となることを願った言葉です。
 4月9日の始業式では、校是「個性 自律 創造」について話しをし、新年度のスタートを切りました。10日の入学式でも同様に式辞の骨子とし、新入生に本校での生活の決意を促しました。年度末の人事異動で定年退職者1名、転出者9名を送り出しましたが、4月2日には、新たに9名の教職員を迎えました。その際、学校経営・運営ビジョンに「『総合学科の特色を生かした教育の推進』、開校10周年を節目に総合学科の更なる充実を図り、生徒の個性を尊重した教育活動を教職員が一致協力して展開します。」と明示し、今年度の教育活動の取り組みを確認したところです。
 残念なことに被災が大きい北校舎は、建て替えの可能性が高く、仮設校舎での生活が今しばらく継続することになりそうです。本校を含め福島県は、復興が緒に就ついたばかりです。これからの復興の道のりを歩んでいくためには、学校・家庭・地域が一体となった教育活動を実践していかなければなりません。関係各位の力強いご支援を切に願うものであります。


平成24年4月13日 いわき総合高等学校
校長 目黒 憲