校長室より
東日本大震災を乗り越えて、前期無事終了 平成23年9月30日
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前期終業式にあたり、前期の総括をいたしました。本校は、東日本大震災により北校舎が被災し、学習環境が大きく変化しました。4月22日の始業式、25日の入学式の後には、管理棟の南校舎特別教室に一時避難して授業を行い、1年次生が27日にいわき市立高坂小と内町小へ移動、2年次生は、5月6日に第二体育館を間仕切りした仮設教室へ、3年次生は、5月13日に第一体育館を間仕切りした仮設教室に移動しました。その後、5月17日に1年次2・4・5・6組も第一体育館仮設教室へ戻り、前期授業がスタートしました。仮設教室は、隣の教室の授業の声が響き、温度・湿度が上がるなど劣悪な学習環境でしたが、そのような中、生徒はよく頑張りました。現在は、8月25日に完成した校庭の仮設プレハブ校舎(エアコン付)で全学年揃って授業を行っています。
今後の北校舎使用の見込みですが、現在地質調査を行っており、調査で問題がなければ設計を行い、24年度に修繕・耐震工事を行う予定となっています。来年度以降の見通しが立ったことで、大変安心しているところです。
さて、このような学習環境の変化が生徒にどのような影響を与えたか、教職員で話し合いました。まず、体調不良を訴える生徒が増え、保健室の利用状況が増えました。特に、8月25日~9月26日の1ヶ月間では、昨年の同時期の1.8倍のべ506人が保健室を利用しています。原因はエアコン使用による風邪の蔓延や生活習慣の乱れなどが考えられます。冬期間の暖房利用時や次年度に向け課題となりました。
2つ目の影響は教育活動に関わることですが、施設・設備が使えなくなり、実験・実習が計画通りに実施できなかったこと。1ヶ月遅れの授業開始により、授業の進度がやや遅れていること。定期考査が1回しかできなかったこと。ALTとの授業が実施できていないことなどがあります。しかし、8月25日から、先生方の様々な工夫と生徒諸君の協力のもと通常の教育活動に近づいてきました。上記の課題は、前期中間評価として教職員で検討したものです。その他にも多くの課題が提示されました。明らかに震災による影響のもの、総合学科としての課題、あるいは通常の教育活動での指導が不徹底な点など散見されました。改善点に対してその具体的な手立てを講じながら後期を迎えることとして、全職員で確認したところです。
このような影響がある中、成果もあがっています。前期の表彰式では、家庭クラブや部活動等53の個人・団体の賞状等を伝達しました。生徒の活躍が目覚ましかったこと大変うれしく思います。特にその活躍は、新聞報道等でも取り上げられ、5月~9月までにのべ16社、のべ12部・団体が地域の方々や県民の皆さんにいわき総合高校生の「姿と力」を示してくれました。また、報道はされませんでしたが、この他にも日頃から熱心に活動に励んでいる生徒が本校にはたくさんいます。これからの活躍に期待しています。
最後に、後期に向け生徒・学校は「何をすべきか。」という点です。
1年次生は、必履修科目を中心に普通科科目充実期です。将来の目標を見据えて、知識を蓄積する時期です。2年次生は、総合選択科目の基礎科目による専門性への基礎づくりの時期です。3年次生は、総合選択科目の発展科目による専門性の追求と就職・進学を意識した実践的学習の時期です。生徒は、自分の夢・目標を再度確認し決意を固め、具体的な行動に移すこと。学校は、生徒各人の夢や目標実現のため、厳しく鍛え温かく導きつつ総合学科としての使命を果たしていくことを目標にして、教育活動に励む所存であります。
平成23年9月30日 福島県立いわき総合高等学校
校長 目黒 憲
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